無料通話


4/1よりドコモでもケータイの家族間無料通話が始まった。これで全キャリアが相手はどうであれ無料通話が実現する事になる。
さてその恩恵にあやかっている人はどれくらいいるだろうか。

●無料にならない事の通話控え

 僕は今まで家族とは全てメールでやりとりしてきた。何か寂しくね?と思うが有料で家計を圧迫させるよりはいくらもマシだ。
 それに一番近くにいる家族と顔見ないで話すのは何か気まずい。そんな訳であまり無料通話の恩恵は受けていない。

 じゃあ友人同士も無料になったらどうだろう。それでも恩恵を受ける人は増加するだろうか。
 通話控えをしてきたユーザーからすれば、無料通話が始まったからといって、いきなりその流れを変えられるとは到底思えない。言わばそこが人の慣れではなかろうか。

●リスクは必要、だが結局はやったもの勝ち

 無料通話はキャリアにとっては非常にリスクが伴う。今まで通話料で上げてきた数字がほぼ消えるわけだし、その部分を放置するわけにもいかず、どこか他で補っていかないといけない。
 だが今まで誰もやった事がなかった時代に通話料が無料になるのはユーザーからすれば正に夢の話。事実、それが事の発端であろう、ドコモの契約数が5,000万を割ったのは記憶に新しいと思う。

 やる前にやってしまえばある程度のリスクは最小限に食い止められる。だが、一番後発になったそうもいかない。周りがやってるからという印象がどうしても強く出てしまった。
 結果、ユーザーを囲いきれず、また既存ユーザーを他のキャリアへ逃がす結果になってしまった。

●勝利を掴むキャリアは何処か?

 今、契約数は飽和状態だと言う。その中で何処がこの戦いの勝利を掴むだろうか。
 僕自身はauだと思うが皆さんはどうだろうか。少なくともドコモだと言うユーザーはいないだろう。契約数だけでみればダントツだがユーザー離れは明確だ。数字だけで判断してはいけない。
 Disneyモバイルを取り込んだソフトバンクもやり方がウマい、と思ったがあまりインパクトは無いように感じた。前評判はそれなりでCMにも電車の広告、いろんなところに広告があった。

 だが発売後はそれほどでも無いようだ。特にCMも流れず、何かに紹介されているわけでもない。個人的には「夢を与える」というコンセプトを商売にしてはマズいだろうと思った。
 そんなこんなで四苦八苦しているところに伏兵現るか、7.2Mbpsのデータ通信を引っさげた「イーモバイル」だ。何処まで食い下がるかが注目される。



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